オーボエ奏者、佐竹氏と、マリンバ奏者、田邉氏について。
トークできちんと紹介しようと思っていましたが、抜けてしまったのでこちらでご紹介を。。。

佐竹正史という人
普段から言葉数は少なく、でも無口というわけでもなく、必要なことを簡潔に、かつ相手を気遣いながら言ってくれる人です。楽器を持っている時もいない時も、真面目が服を着て歩いているような印象の人でした。お酒を飲んだりすると、時々ポロッと可笑しいことを発しますが、演奏している時は特に真剣そのもの(誰でもそうですが)。またリードを調整しているときは、絶対声をかけられません。
・・・と思っていましたが、、、先日の演奏中に
「UFO!
とピンクレディの振り付きでやってくれた時は、ゆきちゃんと二人、笑って弾けなくなりました。
リハーサルで一度やってくれたので、本番は覚悟はしていましたが、やっぱりかなり乱れてしまいました

そんな彼ですが、、、学生時代から優秀だったので、卒業して割とすぐ、東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーになりました。現在首席奏者。http://www.tpo.or.jp/about/member/detail-101.html(東フィル、ホームページより)

オーケストラを生で聴いたことがない方も、「東フィル」という文字はどこかでご覧になったことがあると思います。
例えば、NHKの番組の合間に時々流れる「名曲アルバム」。あの演奏は「東フィル」です。また、大河ドラマ「平清盛」の劇中音楽も東フィルさんが演奏しているようですね。
先日の、春のような美しいオーボエのサウンドが聴こえたら、佐竹氏の演奏かなと思って下さい

余談ですが、オーケストラに入るということは非常に難しいことなんです。
毎年毎年、全国の音大から100人以上のオーボエ奏者が卒業していきます。そんな中、全国にあるプロのオーケストラの数は、現在25団体のみhttp://www.orchestra.or.jp/ajso_accession.html(オケ連盟加入団体)
オケに入るオーディションは、現在の奏者が定年になるか、やめない限り行われないので、数年に一度あるかないかという、難関です。
(実は私もかつて何度も落ちました
オーディションに受かったからと言って必ず入団できるというわけでもなく、試用期間というものがあり、時期をおいて再度入団試験のようなシステムがあるオケもあります。

佐竹氏は、そんな難関を突破、日本一(世界一?)スケジュールが過密と言われる多忙な東フィルで演奏するかたわら、後進の指導もしています。

    

佐竹正史 Masashi Satake
1964年、山形県上山市出身。中学一年生よりオーボエを始める。
県立山形北高等学校音楽科、東京芸術大学卒業。
卒業後、主に吹奏楽で活動を始め、1991年、東京フィルハーモニー交響楽団に入団。現在首席奏者。
これまでに、オーボエを林明、河野剛、故梅原美男、小島葉子、齋藤勇二の各氏に師事する。フィルハーモニー・カンマー・アンサンブル、メンバー。尚美学園大学講師。


追記2へつづく・・・